晴海フラッグvs湾岸人気タワーマンション 徹底比較 ~晴海フラッグとTHE TOYOMI TOWER~

コラム

はるみライフ+をごらんのみなさま、こんにちは!マンションブロガーのらえもんです。
晴海フラッグと近隣の大型プロジェクトを比較してみる企画を開催します。まずは晴海フラッグと、これから第一期分譲が開始される(本原稿執筆時、2024年8月)THE TOYOMI TOWER MARINE&SKYを徹底比較してみるコーナーです。実は晴海フラッグはSKY DUOが最終期分譲中(本原稿執筆時、2024年8月)ではありますが、こちらは下手をすると数十倍以上の倍率が付いてしまうため、SKY DUOを除いた既に入居がはじまっている板状棟との比較を行ってみましょう。

1.基本情報の比較

【晴海フラッグ(分譲・板状棟)】
– 総戸数:約2,690戸、棟数は17
– 竣工:2023年10月
– 入居:2024年3月
– 東京五輪選手村レガシー、賃貸棟併設

【THE TOYOMI TOWER MARINE&SKY】
– 総戸数:2,046戸(一般販売対象戸数1,509戸)
– 階数:地上53階地下1階
– 竣工:2026年11月下旬
– 入居:2027年8月下旬

2.開発の大きさの比較

晴海フラッグは、令和日本における日本国内最大級の住宅開発プロジェクトであり、住宅だけでなく、BRTステーションを含む交通結節点となるターミナル、LaLaテラス、新設の晴海西小中学校、晴海ふ頭公園などとの一体開発となっています。晴海エリアの中でも環状2号線側からみると西のほとんどは”晴海フラッグ村”であり、入居に合わせて晴海区民センターや晴海地域交流センターはるみらいなども一斉に整備されました!

環状二号線より西エリアの各VILLAGE配置図

THE TOYOMI TOWERは、豊海エリアの再開発事業です。区立晴海小学校や豊海運動公園と隣接していて、敷地の一部は建物南側の公共施設へのアクセスルートとして使われます。2000戸規模ですので、空前絶後の開発ではあります。…が!晴海フラッグの開発規模と比べるとこの比較で言えば若干弱いとなりますね。

THE TOYOMI TOWER MARINE&SKYのランドスケープデザイン 引用:THE TOYOMI TOWER MARINE&SKY公式Webページより

3.立地・アクセスの比較

晴海フラッグは晴海ふ頭に位置し、最寄り駅の都営大江戸線勝どき駅まで一番近い棟で徒歩約15分。一方、THE TOYOMI TOWERは同じく大江戸線勝どき駅から徒歩10分と、若干アクセスに優れています。立地面でいえばどちらも埠頭の突端部分に近いため、残念ながら他のエリアにいくには遠回りしないといけないのですが、逆に三方を海に囲まれている立地ですので、東京のタワマンでありがちな、眺望を塞ぐ別のプロジェクトを気にする必要がなくなります。
THE TOYOMI TOWERのさらに先については、豊海水産エリアで、ここは今後も(少なくとも20年?)冷凍倉庫街として使われるため、残念ながら北側の清澄通りには頻繁にトラックが通る状況はマンション完成後も変わることはないでしょう。

鉄道ではなくどちらもバス路線が便利な立地です。TOYOMI TOWERは銀座〜有楽町〜丸の内南口に行く都04系統が頻繁に通ります。もちろん、近隣の勝どきザ・タワーの目の前にあるBRTステーションに行けば新橋まですぐです。勝どきBRT停留所は、すべてのルートが停車するため、かなりの頻度でBRTが来ます。

勝どきザ・タワー目の前のバス停「新島橋」から都04系統東京駅丸の内南口行が出ています

晴海フラッグの主な交通手段は、BRT、バス、レンタサイクルとなりますが、最寄り駅から遠いことを意識して、広い敷地内の至るところにドコモバイクシェアが配置されています。晴海5丁目ターミナルからは日中時間帯1時間に4本が出ています。また都04系統とほぼ同じルートを走る都05-1系統(日中7本程度)が、晴海ふ頭公園南やはるみらい前から乗ることができます。

HRUMI FLAG(晴海5丁目)ターミナルからBRT

HRUMI FLAG(晴海5丁目)ターミナルからBRT

3. 建物デザイン・外観の比較

晴海フラッグ(板状)は、単に大規模な集合住宅にありがちな団地感を回避するため、それぞれの街区にデザイナーが付き、個性を産み出しています。同じ街区でも違う棟に行くと、それぞれ趣向が凝らされているのがわかり、他の棟への訪問も楽しくなりますね。
私の外観デザインのおすすめは、SUN VILLAGEのD棟です。竹を模したアルミ管が外壁に配置されて、独特のリズム感を産み出しています。その他にも細かいところがいっぱいあるのですが…こちらについて述べるのはまたの機会とします。

竹が外壁面にでているマンションとしてはとても珍しいデザインのSUN-D棟

THE TOYOMI TOWERは、「BALOON TOWERS」(気球)をイメージした特徴的な外観デザインが魅力です。シャンパンゴールドの外壁は上に行くほど薄くなり、大規模物件でありながら見上げる人に軽やかな印象を与えることになります。また、八角形の形状と2つのタワーを微妙にずらして配置することで、角部屋率を高めつつ、お見合い住戸を減らす工夫がされています。

引用:THE TOYOMI TOWER MARINE&SKY公式Webページより 外観想像図

4. 共用施設の比較

【晴海フラッグ(分譲・板状棟)】
– 分譲棟は51の共用施設を持つ(日本最多)
– レインボーブリッジをのぞむパーティールーム、スポーツバー、キッズルームなど多彩な施設
– 広大な緑地空間と水辺の遊歩道
– SKYDUOの完成で、これから更に魅力を増す予定(!!)

【THE TOYOMI TOWER MARINE&SKY】
– 3Fにとても広く有機的に繋がれた共用施設群。レインボーブリッジを望む方向に、2層吹き抜けのバーラウンジ

引用:THE TOYOMI TOWER MARINE&SKY公式Webページより 51Fラウンジ

6. 比較のポイント

晴海フラッグとTHE TOYOMI TOWERは、どちらも魅力的な超大型プロジェクトですが、それぞれに異なる特徴を持っています。

晴海フラッグ(分譲・板状棟)の強み:
– 大規模な住宅開発ならではの充実した施設
– 周囲を水と緑で囲まれた環境
– 多様な共用施設、小中学校も新設
– オリンピック・パラリンピックのレガシーを活かした設計

THE TOYOMI TOWER MARINE&SKYの強み:
– 特徴的な外観デザインと建物形状
– 漁港区に面しているため3方向確保可能な眺望
– 小学校への直接アクセス

2つで迷ったときの選択の際のポイント:
1. 立地とアクセス:両者とも勝どき駅が最寄り駅ですが、THE TOYOMI TOWERの方が若干近いです。これは現地を見学して、許容範囲かどうか考えるほうが良いです。
2. 眺望:THE TOYOMI TOWERは三方向の眺望が確保されている点が大きな魅力です。晴海フラッグ側もレインボーブリッジを望む方向など素晴らしい景色がある部屋もあります(A棟はどれも駅から遠いのですが)。
3. 環境:晴海フラッグは街区全体で新しい街づくりとして開発されているため、より計画的な環境が整備されています。
4. デザイン:THE TOYOMI TOWERは外観デザインに特徴があり、湾岸エリア全体のシンボリックなタワーマンションとなる可能性があります
5. 買い物:ららテラスが敷地内にある晴海フラッグの方が便利ですが、棟によってかなり近さが変わります。

どちらを選ぶかは、個々のライフスタイルや価値観によって異なります。晴海フラッグは新しい街づくりの象徴として、THE TOYOMI TOWERは湾岸エリア玄関口のシンボリックタワーとして、それぞれ魅力的なプロジェクトだと言えるでしょう。実際に現地を訪れ、自分に合った住まいを見つけることをおすすめします!

noraemon
のらえもん
東京湾岸のタワーマンションに住む妖精であり、マンションブロガー。湾岸エリアのロケーション、景色、マンション、生活をこよなく愛する湾岸ラバー。

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