晴海フラッグでの暮らしに懸念される点を聞くとやはり「公共交通」と答える方が多いのではないでしょうか。都営バスやBRT網は充実していますが、最終バスが午後10時台であることだけはいかんともし難いのが現実です。
晴海と東京駅とを結ぶ地下鉄新線計画に期待したいところですが、今のところの開通目標は2040年までとのこと。足元の生活を考えると「終バスを逃したらどうするか問題」は、ハルフラや周辺の住民にとって重要なテーマです。
まず各所から公共交通のみで帰るとすると、何時までにJR、地下鉄で出発するべきかを調べました。東京駅丸の内南口と晴海埠頭を結ぶ都バス「都05-1」系統、新橋と晴海フラッグ(晴海五丁目ターミナル)を結ぶ東京BRT「選手村ルート」のいずれかの最終バス(平日ダイヤ)に間に合わせることを前提とします。
都内は山手線でも午後10時ごろには出る必要があって、新宿に至っては9時台に電車に乗らないと間に合わないという結果に。いずれにせよラストワンマイルまで公共交通を使おうとすると、ちょっと早めに帰路に付く必要があるようです。
これらを逃してしまった場合もご安心を。現在の晴海フラッグ最寄り地下鉄駅である都営大江戸線勝どき駅の終電(両国・月島方面からは午前0時22分、六本木・大門方面からなら午前0時38分着)に間に合うように帰るとすれば、以下のように出発時間を大幅に遅らせることができます。
問題はそこから晴海フラッグまでの「ラストワンマイル」。数々の手段と特徴を次のようにまとめてみました。(所要時間はいずれも勝どき交差点から、ららテラスの交差点までを目安にしています)
●タクシー
晴海通りは深夜でも多くのタクシーが流しており、捕まえづらかったことはこれまでの自分の経験ではなかったです。ワンメーターとはいかないですが、料金は深夜割増込みで1000円といったところ。ご家族と一緒だったり、荷物が多い、あるいは体調が優れないといったときにはありがたい選択肢です。天候が悪いときはハルフラならではの地下駐車場の車寄せまで運んでもらうことで、一切ぬれずに済むのもよいところです。所要時間は5分程度です。
●徒歩
飲酒している場合はタクシーかこの手段の2択。もっともオーソドックスかつ、元手タダの手段が徒歩です。Googleマップでは19分程度と計算されていますが、私のこれまでの経験では約15分というのが平均的な所要時間でした。
天候が思わしくないときはパークタワー勝どき前のA5出口から出て、黎明小橋を歩いて渡るのがおすすめです。朝潮運河沿いは防犯灯も整備されており、深夜でもそれなりに人通りがあり、女性が1人で帰路についているのも目にします。注意は必要ですが、治安は決して悪くないと思われます。
●自転車(自前)
あらかじめ帰りが遅くなりそう、かつ飲酒しないと分かっている場合は、行きに勝どき駅直結の地下駐輪場に自前の自転車を停めておくことで、帰りに乗って帰れます。都度利用の料金は最初の2時間まで無料、以後8時間ごとに100円。駐輪場は午前1時まで開いていますので、大江戸線の終電までに帰って来れば間に合います。地上まで運ぶのに2~3分、実質の走行時間は4~5分程度です。
●ドコモバイクシェア
通称「赤チャリ」。晴海フラッグ内の随所にステーションがあるのがこのレンタル自転車サービス。アプリで登録すれば、誰でも簡単に借りられます。勝どきは、上記の地下駐輪場の一角に貸し出しステーションがあります。都度利用は30分まで165円。所要時間は自前自転車とほぼ同等で、貸し借りの時間を含めても10分以内で着くのでこの範囲に収まります。
●LUUP
近頃街中でよく見かけるシェア電動モビリティーです。飲酒運転は絶対にダメですが、低速モードなら歩道も走行できます。晴海フラッグ内にステーションがなく、最寄りステーションは晴海3丁目や4丁目にあります。勝どき駅周辺にも複数のステーションがありますが、駅直結というわけではありません。つまり「徒歩→LUUP→徒歩」というルートになります。
私は利用したことがないため正確な所要時間は分かりませんが、徒歩なら長く感じる黎明橋を乗って渡れるため、一部のSea Village住民なら便利かもしれません。サブスク契約をしている方は選択肢になってくると思います。
以上、勝どきからハルフラまでのラストワンマイル手段でした。ハルフラ内ではファミマを除いて午後10時にほとんどの商店が閉店してしまいますが、上記のうちタクシー以外の手段なら、ルート上で深夜営業している東武ストアやマルエツ、ハンバーガー・牛丼チェーンなどに寄ることできるため、残業で食べ損ねた夕食や、飲み会後の夜食などを買う場合も困ることはないでしょう。
地下鉄開通までは、やはり都バスや東京BRTにもう少し遅い便の設定を期待したいですね。タワー棟入居開始が一つポイントとなるタイミングと思います。晴海フラッグはそのスケールメリットを生かしたライドシェアや、広くて直線の道路を生かした自動運転のロボットタクシーなども生かせる環境と思っていますので、動向を注視したいと思います。
おまけ1:大江戸線最終も乗り逃がしてしまったときは…
そんなときも最後の頼みの綱は存在します。都バス「深夜13系統」 有明一丁目行というバスが東京駅丸の内南口バス停から出ており、「勝どき駅前」や「晴海三丁目」といったバス停に停車します。午後11時台と午前0時台にそれぞれ2本、計4本設定されており、最終は午前0時43分発。運賃は通常の2倍の420円ですが、タクシーよりは大幅に安く済むことでしょう。徒歩なら晴海トリトンスクエア前バス停、それ以外なら勝どき駅前で下車するのがおすすめです。
(2024年10月17日修正。深夜13系下りは晴海三丁目バス停には停車しないとの指摘をいただきました。お詫びして訂正します)
おまけ2:東京都内外から最終バスに間に合う出発時間
●東京駅
午後10時09分発(東京駅丸の内南口バス停)
↓都バス「都05-1」系統
午後10時37分着(晴海埠頭)
●大阪
午後7時30分発(新大阪駅)
↓のぞみ52号
午後9時57分着(東京駅)
午後10時09分発(東京駅丸の内南口バス停)
↓都バス「都05-1」系統
午後10時37分着(晴海埠頭)
もしくは
午後7時30分発(新大阪)
↓のぞみ52号
午後9時49分着(品川駅)
午後10時07分発(品川駅)
↓JR上野東京ライン
午後10時11分着(新橋駅)
午後10時29分発(東京BRT新橋バス停)
↓BRT「選手村ルート」
午後10時39分ごろ着(晴海五丁目ターミナル)
●名古屋
午後8時20分発(名古屋駅)
↓のぞみ52号
午後9時57分着(東京駅)
午後10時09分発(東京駅丸の内南口バス停)
↓都バス「都05-1」系統
午後10時37分着(晴海埠頭)
もしくは
午後8時20分発(名古屋駅)
↓のぞみ52号
午後9時49分着(品川駅)
午後10時07分発(品川駅)
↓JR上野東京ライン
午後10時11分着(新橋駅)
午後10時29分発(東京BRT新橋バス停)
↓BRT「選手村ルート」
午後10時39分ごろ着(晴海五丁目ターミナル)
●金沢
午後7時21分発(金沢駅)
↓かがやき516号
午後9時56分着(東京駅)
午後10時09分発(東京駅丸の内南口バス停)
↓都バス「都05-1」系統
午後10時37分着(晴海埠頭)
●仙台
午後8時01分発(仙台駅)
↓やまびこ66号
午後10時00分着(東京駅)
午後10時09分発(東京駅丸の内南口バス停)
↓都バス「都05-1」系統
午後10時37分着(晴海埠頭)
●羽田空港
午後9時48分発(京浜急行羽田空港第1・第2ターミナル)
↓成田空港行
午後10時21分着(都営浅草線新橋駅)
午後10時29分発(東京BRT新橋バス停)
↓BRT「選手村ルート」
午後10時39分ごろ着(晴海五丁目ターミナル)
●成田空港
午後9時00分発(京成電鉄成田空港駅)
↓スカイライナー74号京成上野行き
午後9時42分着(日暮里駅)
午後9時49分発(日暮里駅)
↓JR山手線
午後10時06分着(新橋駅)
午後10時29分発(東京BRT新橋バス停)
↓BRT「選手村ルート」
午後10時39分ごろ着(晴海五丁目ターミナル)
●上野
午後10時12分発(上野駅)
↓JR上野東京ライン品川行
午後10時20分着(新橋駅)
午後10時29分発(東京BRT新橋バス停)
↓BRT「選手村ルート」
午後10時39分ごろ着(晴海五丁目ターミナル)
●新宿
午後9時57分発(新宿駅)
↓JR中央線快速東京行
午後10時08分着(神田駅)
午後10時13分(神田駅)
↓JR京浜東北線桜木町行
午後10時20分(新橋駅)
午後10時29分発(東京BRT新橋バス停)
↓BRT「選手村ルート」
午後10時39分ごろ着(晴海五丁目ターミナル)
●渋谷
午後10時04分(東京メトロ渋谷駅)
↓銀座線浅草行
午後10時18分(新橋駅)
午後10時29分発(東京BRT新橋バス停)
↓BRT「選手村ルート」
午後10時39分ごろ着(晴海五丁目ターミナル)
■前回の晴海のアルパカさんの記事
(自己紹介)氷河期中年の私がハルフラを選んだワケ