みなさんこんにちは。カイラーくんです。
11月になり、晴海エリアで新たなサービスが始まりました! 「Rakuten無人配送」です。フードデリバリーやネットスーパーなどはすでに利用している方も多いと思いますが、今回始まったのはロボットが商品を配達をしてくれるという新サービス。
楽天の自動配送ロボットによる配達は、2019年頃からおもに実証実験という形で各地で実施されてきましたが、その際はかならず人が同行していました。その後2023年4月の道路交通法改正で「遠隔操作型小型車」という区分が新設され、完全無人でのロボット配達が可能になりました。
今回、晴海地区でその無人配達が開始されたのですが、実はこれ楽天としては都内初のサービスだそうです。そこでさっそく使ってみることにしました。
<対象店舗>
調べてみたところ、今のところ対象となっているのは晴海・月島地区の以下の3店舗。
・スーパーマーケット文化堂 月島店
・スターバックス コーヒー 晴海トリトンスクエア店
・吉野家 晴海トリトンスクエア店
ただし、配送エリアがそれぞれ異なっているので注意が必要です。現在のところ晴海フラッグまで配達してもらえるのは、文化堂と吉野家のみになります。
<注文方法>
専用サイト<https://r10.to/h5n8vP>をクリックすると、すぐに対象店舗の一覧が出てきます。
店舗を選択して、出てきたメニューから商品を選んで買い物かごに追加していきます。
注文内容の確認に進むと、お届け場所と日時の設定メニューが出てきます。地図画面で届けてもらいたいポイントの指定 → 日時の選択へと進みます。
配達希望時間は30分後から6日先まで選ぶことができますが、ロボットの台数には限りがあるため空きがないとすぐに配達はしてくれません。今回は3時間半後が最速の配達時刻でした。お昼時だからかな?サービス開始から一週間くらいしかたっていませんが、すでに結構利用者がいるようです。
決済が完了すると、ロボットから商品を取り出すのに必要なパスワードが送られてきて、注文終了。あとは商品の到着を待つのみとなります。
けれど、それだけではブログのネタとして面白くない。そこで、実際に配送しているところを見に行ってみることにしました!
20分ほど歩いてたどり着いたのはこちら、吉野家 晴海トリトンスクエア店。ランチを食べるサラリーマンの皆さんでにぎわっております。えーと、何をしているんでしょうねワタクシ。「ここで牛丼を食べればいいじゃないか!」とうツッコミはどうかお控えいただき、もう少しお付き合い下さい(笑)
<配送スタート>
吉野家の前でロボットを探しますが、近くには見当たりません。さすがに混みあっているフードコート内をロボットが走るのは難しいのかな?などと思いながらトリトンスクエアの外を散策すると、いました!大通り沿いの歩道にポツンと、今回の主役のロボット様が鎮座しています。
近づいてみると、ライトをフラッシュさせながら停止しています。よく見るとカメラらしきものが前後についていて、あたりに睨みをきかせています。きっとコントロールセンターがどこかにあって、カメラ越しに監視しているオペレーターの人がいるんだろうなと想像すると、複雑な気持ちになります。しかし、ここでひるむわけにはいかない。次の展開を待ちます。
しばらくすると、係の人が吉野家でピックアップした商品を持ってやってきました。無人配送といいつつ、まだちょっと人の手を借りないといけないようです。
ロボットのふたをあけて、丁寧に牛丼と豚汁をしまいます。注文主が自分であることを告げて、写真を撮らせてもらいました。なんだかちょっと恥ずかしい。
ふたを閉めると、いよいよ出発です。このタイミングで配送開始のメッセージがSMSで届きました。ロボットが動き出すと意外なほど速いペースで進んでいきます。最高速度は5.4kmなので、大人が急ぎ足で歩くくらいのスピードが出ます。
途中、道路わきの駐車場から出てきた車が近づくとピタッと止まりましたが、車が停止したことを確認するとサッと動き出します。このあたりをロボット自身の判断で行っているのか、遠隔オペレーターがGOサインを出しているのか興味が尽きませんが、あまり迷うようなそぶりは見せずにどんどん進んでいきます。
信号では、青信号であってもいったん止まり、赤信号をやりすごして再び青になったタイミングで横断歩道を渡っていきます。人間であれば、横断している途中で青信号が点滅しはじめたら走って渡りきることも可能ですが、ロボットだとそうもいかないようです。これで結構時間をロスしてしまうのですが、そこは安全優先ということなのかもしれません。
配送中のロボットはピンク色ということもあってとにかく目立つので、遠くからも視線が集まります。また、後ろから迫るロボットに気づくとたいていの人はびっくりして振り返ります。これは面白い!スマホで写真を撮る人、GoProでビデオを撮る観光客、小さな子どもたちは走って追いかけてきます。
ゴール地点まであと数分というところにさしかかると、再びスマホに通知が届きます。通知のリンクをクリックすると、マップ上でロボットの現在地が確認できる仕組みです。
商品を自宅の玄関まで届けてくれるわけではなく、注文者はロボットを迎えに行く必要があるので、このあたりもよく考えられているなと感じました。
お届け場所に到着すると、今度は電話がかかってきて自動音声で到着を知らせてくれます。ロボット上部のテンキーにあらかじめ知らされた暗証番号を入力すると、ロックが解除されて商品を無事取り出すことができました。
<利用してみて>
ロボットに商品を格納してから配達地点に到着するまで、約1.3kmの道のりを28分かけて配送する結果となりました。思ったよりも時間がかかりましたが、到着時刻をあらかじめ指定しているので特に問題はないのかもしれません。
また、牛丼を頼んだので途中で冷めてしまわないか心配でしたが、ちゃんと温かい状態で届きました。ロボットの容器自体にある程度保温性がありそうです。
途中の交差点で、ロボットが道路から歩道に上がる際にけっこう飛び跳ねたりしていたのですが、格納容器の中には3つに分割されており、商品はある程度固定されていて中で倒れてしまうようなこともありませんでした。このあたりは、実証実験で培われたノウハウが活きていそうですね。
対象店舗や商品、お届け場所は順次拡大していく予定とのことなので、そちらも楽しみです。
まだ始まったばかりのサービスですが、こういった新しい試みが晴海で行われるのはうれしい限りです。自動運転タクシーなども、ぜひ実現していってもらいたいなと感じました!
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